日本でも注目! アロマ テラピーと医療
日本でも注目! アロマテラピーと医療
アロマテラピーという言葉を作った人はフランス人の科学者ルネ・モーリス・ガットフォセ。
その後フランスでは医療として使用される「メディカルアロマテラピー」として発展。
イギリスでは香りによるリラクゼーション「アロマセラピー」
香りはどうやって働くの?
精油はいろいろな香りの成分を含んだ揮発性のオイルです。
この成分が身体に働きかけ、体調を整えたり、リラックスさせる効果があります。
鼻から肺そして全身へ作用、皮膚から毛細血管そして全身へ取り込まれます。
好きな香りを嗅ぐことで幸福感、情緒の安定、心を元気にする、自律神経やホルモンバランスをとるのに良い影響を与えます。
例えば
柑橘系の精油→腸を動かす作用(消化促進)・抗ウイルス作用などがあります。
ユーカリラディアータの精油は→鼻や呼吸器のうっ滞除去作用、(花粉の季節に良い)
ローズの精油は→皮膚の細胞促進作用などなど(美肌に)に良いと言われています。
至福の癒しアロマトリートメント
アロマトリートメントは指圧や整体とアプローチが異なり、ゆったりとしたリズムとスピード、ロングストロークで包み込むようなソフトな刺激が特徴です。
「触れる」をとても大切にし、「香り」の恩恵を最大限に活用する自然療法アロマトリートメント。皮膚から、鼻から伝わる優しいタッチの刺激は体の外側と中側、脳(心)にも届きます。
タッチのパワーと香りの薬理作用は心身に働きかけ、いい状態に整えて深いリラックスを促します。
リラクゼーション効果がとても高いので、ストレス解消をしながら体を軽くしたい!そんな方にとても良い自然療法です。
タッチのパワー:手がもたらす癒やし
アロマトリートメントは、「嗅覚」と「触覚」に働きかけます。特に、手の温もりを通して伝わるタッチングは、アロマトリートメントの大きな魅力の一つです。怪我をした時などに行う「手当て」と同じように、触れることで人を癒やす力があります。
「医学の父」ヒポクラテスも、古くからマッサージの重要性を説いていました。それから約2,400年の長い時間が経ちましたが、タッチの力は、最近の研究でも良い効果があることが分かってきています。
温かい手で体をゆっくりと包み込むようなアロマトリートメントは、まるで温かい毛布に包まれるような安心感を与え、緊張した筋肉を優しく緩め、自律神経のバランスを整えます。深いリラックス効果で、気持ちが良くて眠ってしまう人が多いです。
ゆったりとした優しいタッチは脳に働きかけ、「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌を促し、安心感や幸福感をもたらします。また、「心のバランスを保つ」セロトニンも分泌され、精神的な安定感が高まります。
香りと優しいタッチの深いリラクゼーション効果は、体だけでなく、心にも安らぎと満たされた感覚を与えてくれ、自然治癒力を高めます。
アロマトリートメントは、全身に心地よい刺激を与えることで、体がいつも良い状態を保とうとする力や、ストレスから立ち直ろうとする力を助けます。
また、自己肯定感を高めたり、前向きな気持ちを引き出すなど良い影響をもたらします。
全身を巡る恵み:
アロマトリートメントは、全身を流れる水分の巡りをスムーズにし、蓄積された不要なものを流すように排出を促します。
巡りが促進されることで、酸素や栄養が全身の隅々まで届けられ、肩などの疲れを和らげるのはもちろんのこと、体を内側からポカポカ温める事が期待できます。
体はスッキリと軽くなり、心の緊張やわだかまりもスッと解けて、心身ともに解放されたような感覚。
「ストレス解消をしながら体を軽くしたい!」と願う方に、ピッタリの自然療法です。
精油の持つ大自然の恵みの恩恵で、不快感の緩和や自律神経を整えたり、心と体にいい影響を与えます。精油は香りだけなく、様々な有用性があります。その時の状態で選んだ精油をブレンドして使用することで、その時その方に適した様々な効果が期待できます。
皮膚は「第二の脳」とも言われ、触れた感覚は脳(心)に影響を与えると言われています。
私たちは、受精卵から細胞分裂を繰り返し、胚葉が出来ることで形を成していきます。つまり、同じ胚葉から脳も皮膚も作られています。
皮膚に触れる事は、脳(心)も触れていることになります。
「目に見える脳」と呼ばれるくらい皮膚と脳(心)には密接な関係があるため、アロマトリートメントは脳を刺激できる大切なケアとも言えます。
全身で感じる心地良さを脳にも届け、心身に良い効果をどんどん取り入れていきましょう。
(参考資料「触れ合い」が心を解きほぐすメカニズム 山口創)